The-Men-of-Lowrider 43p
The-Men-of-Lowrider 43p
The-Men-of-Lowrider 42p
Alberto Lopez 45p
Alberto Lopez 44p
Fernando ruelas 47p
Fernando ruelas 48p
Orlie Coca 49p
Orlie Coca 48p
The Men of Lowrider 51p
あのころは「ジャンピング」ではなくて「ホッピング」だった80年代はホッピングが楽しかった 50p
Joe Rey 52p
Joe Rey 53p
Rudy Rivas 55p
Rudy Rivas 54p
LAX Life 57p
The staff notes~LRM Japan last number[No.98]
その先に残ったもの
ネモトテント
1993年10月、『ローライダーマガジン日本版』が創刊された。
アメリカ・カリフォルニアから生まれたローライダー・カルチャーが日本へ入り、アメ車、カスタム、音楽、ファッション、そして人と人とのつながりを巻き込みながら、日本独自の文化として広がっていった時代だった。
そこから17年。
車を作る人間がいて、それを支えるショップがあり、クラブが生まれ、イベントに人が集まり、それぞれの場所で、それぞれのスタイルが作られていった。
俺たちは、その中にいた。
そして2010年、No.98。
表紙には「LAST RIDES」と記されている。
そこには、17年間の中で誌面を飾ってきた車たちが並んでいる。
その一台一台を見ると、車だけを見ているようには思えない。
その車を作った人間がいて、その車に乗っていた人間がいて、その車を見て影響を受けた人間がいる。
ショップで夜遅くまで車を触っていた時間。仲間と集まっていた時間。イベントへ向かって走っていた時間。まだ何も決まっていなかった日本のローライダーを、自分たちの手で形にしていった時間。
そういうものが、車の姿の中に残っている。
当時は、それが歴史になるなんて考えていなかった。
ただ、自分の車を作っていた。ただ、仲間と遊んでいた。ただ、自分たちがカッコいいと思うものを追いかけていた。
その一日一日が積み重なって、17年になった。
そして、その時代を象徴する場所のひとつだった雑誌が、No.98で終わった。
けれど、ローライダーが消えたわけじゃない。
今も数は少ない。それでも、街にはローライダーがいる。
昔から乗り続けている人間もいる。新しくその世界に入ってきた人間もいる。
時代が変われば、車も、人も、街の景色も変わる。
それでも、自分の車を自分の手で作り、自分のスタイルで乗る人間がいる限り、ローライダーは完全には消えない。
だから、このNo.98に残されているものを、単なる「昔の写真」として見ることはできない。
ここに写っているのは、日本のローライダー文化が形になっていった時代を、実際に生きた人たちの痕跡だ。
その中には、俺たちの姿もある。
車だけじゃない。
人間がいた。時間があった。仲間がいた。そして、その時代を生きた俺たち自身がいた。
17年という時間は終わった。
でも、そこで生まれたものまで終わったわけじゃない。
形を変えながら、今も街のどこかをローライダーが走っている。
だからこれは、ローライダーの終わりを記録したものではない。
一つの時代が終わったあとも、そこに残り続けているもの。
その時代を生きた人間たちが残した痕跡の記録。それは、俺のルーツでもある。
総カスタム理論 ネモトテント